警鐘NewSだぁ(`Д´)ノ

豪華客船も延期(報道)と労働生産性
2015.12.19
三菱重工が建造して完成できない豪華客船が2隻あり、一隻は今月中に引き渡す予定となっていますが、無理となっており、2隻目は来年となっていますが、これも延期となると見られており、この2隻だけで引き渡しが延期されたことで損害賠償が求められた場合、今までの損を併せて総額で3,000億円以上の損が発生することもありえ、もはや豪華客船から手を引こうとなっていると報じられているのです。
捲土重来を期して豪華客船事業に再参入したもののあえなく撤退となります。
MRJジェットもそうですが、延期を繰り返すのは日本的ではなかったはずであり、日本には納期はどんなことがあっても守るという「暗黙の了解」があった筈です。
ところが今や納期を守ることが出来ない事態が続出してきていますが、これは今まで中小企業が採算を度外視して親会社・元請け会社に協力してきたからと言え、それが大会社・元請け会社が自分の会社の事だけを考え中小企業をないがしろにしてきたために、もはや協力しない(出来ない)となり、結果、今までの日本の良さがなくなってしまったのだと言えます。
親会社だけが膨大な利益をあげて子会社や孫請け会社が利益がなくては、子会社・孫請け会社は熟練作業員を雇い続けることが出来ません。
結果、今までなら経験豊富な熟練工が修正すればできたことも、経験がない未熟な作業員では経験がなく右往左往して結果失敗してしまい納期がどんどん遅れるという事態を招くか、いい加減な仕事をして結果大失敗をする事態になってきているのです。
今後日本は熟練工が居なくなり、製造業の現場が混乱するという事態が続出することになるでしょうが、これも目先の採算を重要視して、熟練工を切りすて、そして後継者を育ててこなかったためです。
もはや日本には仕事を覚えるために

『滅私奉公』
するという「良さ」がなくなり、普通の国になったと言え、そうなれば日本は世界と対等に戦えるでしょうか?
昨日、日本生産性本部の茂木会長が記者会見して日本の労働生産性の低さを指摘していましたが、どれだけ低いか、驚くべき低さとなっています。
OECD加盟国34ヶ国で21位となっており、先進7ヶ国でみれば最下位となっているのです。
これを受けて、茂木会長は以下のようなコメントを発表しています。

「日本は勤勉な国で生産性が高い筈と考えられるが、残念な結果だ」

この生産性ですが、分野別では以下のようになっています。
製造業    アメリカに比べ7割
非製造業   アメリカに比べ5割
昔の”ジャパンアズナンバーワン”はどこにいったどころか、今や日本は最低となっているという現実をもっと我々国民は見る必要があります。

本来なら
「日本人よ、もっと働け」
となるのでしょうが、もはやそのような事をいえば袋叩きにあいます。

日本は昔の遺産を食いつぶしていっていますが、それが無くなった時、一体どうなるでしょうか?
世界有数の貧困層がいる国になり、まともな生活が送れない国になっているかも知れません。

皆様も!
よ〜く考えましょう